瞳孔反応解析システム「KIKU-NAC(キクナック)」は、アイトラッキング技術を使用して「注目度」を可視化する製品です。眼の瞳孔データと視線データから「注目しているモノ」を検出します。
マーケティング分野では、映像コンテンツや製品パッケージ、カタログなどの評価に適しています。
また、瞳孔データから「自律神経の状態」を推定します。医療分野では自律神経の可視化のためにKIKU-NACを使い始めている研究者もいます。
このように、さまざまな分野で活躍できるKIKU-NACは、販売だけでなく、請負計測サービスも承っています。
KIKU-NACで計測することにより、つぎのようなことができます。
瞳孔データと視線データを複合的に分析することで「見ているモノ」の興味関心度を判別します。
KIKU-NAC独自プログラムより瞳孔反応を計測し、自律神経の状態を可視化します。*1
高精度なアイトラッキングにより、分解能0.02mmの瞳孔データを計測できます。
*1 開発途中のため販売はできません。
瞳孔は興味関心があるときに大きくなり、逆に興味がなく退屈なときに小さくなる特性があります。KIKU-NACでは、この瞳孔反応の生理現象と視線の情報を利用して「注目しているモノ」を推定しています。
例えば、車の運転時に前方の車を見続けていたとしても、注目していたわけではなく車を運転するために「ただ見ているだけ」のときもあります。逆に、歩道に人が歩いていれば注視することも多いですが、いつ飛び出すかわからないため注目度も高くなります。
この違いをアイトラッキングと瞳孔反応のデータを組合わせて判別することができます。
また、瞳孔反応は自律神経と密接にかかわっています。交感神経が優位になると瞳孔は開き、副交感神経が優位になると瞳孔は閉じます。
この生理現象を利用して、KIKU-NACでは自律神経が整っているか、乱れているかといった状態を推定して可視化します。
例えば、工場で作業をする前にKIKU-NACで自律神経の状態を認識しておき、自分の健康状態を認識する使い方もあるでしょう。自律神経の状態を知っておくことで心構えが変わり、事故のリスクが減る可能性もあります。
KIKU-NACはこのような使い方に適しているアイトラッキング装置です。
KIKU-NACの適用範囲はとても広いですが、特に注目されている分野はつぎのとおりです。
マーケティングにおけるコンテンツ評価
産業分野における健康状態の評価
医療分野における自律神経の評価
マーケティング分野では、映像コンテンツや製品パッケージ、カタログなどを評価するツールの一部として活躍します。
KIKU-NACは注目度が推定できるため、コンテンツ評価に最適です。
例えば、被験者にCM映像を視聴していただき、PRしたい製品に視線が向いて注目しているか確認します。意図した画像の注目度が高ければPRに向いているコンテンツとして評価できるでしょう。
KIKU-NACは、このようなマーケティング分野に最適です。
産業分野では、人の健康状態を研究するエンジニア・研究者に注目されています。
例えば、自動車の運転前にKIKU-NACで自律神経の状態を計測します。その後、運転時の自動車走行データや人体計測機器のデータを測定します。計測した自律神経と走行時のデータを総合的に分析して、健康状態と運転の関係性を見るためのツールとして期待されています。
KIKU-NACは、このような製品開発のエンジニアや研究者に注目されています。
医療分野では、自律神経の研究をしている研究者に注目されています。
例えば、自律神経に注目した「精神状態の良否」を判定する方法を確立するためにKIKU-NACが使われています。いままでアンケート形式で行っていた良否判定を、機器計測で判定する方法を研究しています。
参考文献:「新しい瞳孔計測機 KIKU-NAC による身体・精神健康状態の評価」
このように、KIKU-NACは自律神経の研究分野にも注目されています。
KIKU-NACは、つぎの3つのステップで計測と解析を行います。
筐体を覗き込み、プログラムの案内に従って計測
計測データを解析ソフトウェアに読み込ませる
解析ソフトウェアで「注目箇所」と「自律神経の状態」を可視化
まずは、KIKU-NACの筐体を覗き込みます。画面に表示される案内に従うことで、キャリブレーションから計測まで行います。
続いて、KIKU-NACで計測したデータをパソコンに移行し、専用解析ソフトウェア「KIKU-NAC Analyzer(キクナックアナライザー)」で解析します。
最後に、KIKU-NAC Analyzerで解析データの可視化を行います。
ナックイメージテクノロジーでは、KIKU-NACのレンタル及び、計測サービスを行っています。
計測サービスは、ナックイメージテクノロジーのサポートエンジニアが計測からデータ解析まですべてサポートします。お客様が計測したい内容に応じて、サポート内容を提案します。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。